PEOPLE2

感情をロジカルに置き換えて、
コンプライアンスの
課題を解決する。

マネジメント&マーケティング研究事業本部
組織・人材戦略研究部 研究員
2022年度 中途入社 N.A

PROFILE
前職では、マーケティング系のリサーチ会社に勤務。「報告書を出して終了」ではなく、クライアントにもう一歩踏み込んだ調査・分析をしたいという思いから、JMARへの転職を決意した。戦前から日本の産業会を支えてきた信頼と実績、そして大企業を相手にリサーチを行えることも、JMARの魅力だったという。

現在の仕事内容

私が所属する、組織人材戦略研究部では、企業のコンプライアンスやエンゲージメント(企業と従業員の関係性)の調査・分析を行っています。まず、クライアント企業様の人事部門やコンプライアンス部門の方からご依頼をいただき、アンケート調査を実施、結果をもとに改善策をご提案するのが、通常の業務の流れです。また、単に調査と分析を行うに留まらず、部長様に向けた研修会を開くこともあります。レクチャーやグループワークを通して、分析結果から導き出された課題のブラッシュアップを行うことで、調査結果が単なる資料ではなく、現場にフィードバックされるようにすることが狙いです。

クライアント企業様の調査結果が、前年と比較して向上しているのを見させていただくと、自分が仕事をしてよかったと思えます。もちろん、いつもよい結果が得られるわけではありません。スコアが下がってしまうこともあれば、前年とほとんど変わらないこともあります。その場合は、分析結果にもとづく施策が行われなかった、こちらが提案したアプローチに問題があった、組織改編によって社内が変動したなど、様々な理由が考えられます。そこで、次回の調査がよい結果となり、クライアント企業様の職場環境を改善していただくためにも、潜在的な課題まで引き出せるような深いヒアリングを心掛けています。

リサーチャーは、数値を分析して報告書を作成するといったロジカルな作業を行う仕事です。また、業務の進め方や情報の伝え方、優先順位の付け方などにも論理的な理由を求められることもあります。大学時代からこういった思考方法に慣れていたことは、今の仕事に役立っていると思います。一方で、企業のコンプライアンスやエンゲージメントといった人事部門の抱える課題は、「人の感情的な部分」に関わることも多いものです。そのため、数値化・言語化しづらい物事を、いかにしてロジカルな数値や情報に落とし込むのか、そういった力も鍛えておくとよいかもしれません。

お客様とのエピソード

あるクライアント企業様の初回の調査で、悔しい思いをしたことが記憶に残っています。その企業様は、これまでは自社内でコンプライアンスの調査を行っていたのですが、「今回から外部に委託したい」とのことで、JMARに依頼してくださいました。しかし、ご担当者様が多忙だったこともあり、ヒアリングが進まず、ほとんどフォーマットどおりの調査しか行うことができませんでした。もし、私の提案が簡潔で分かりやすく、必要性を手短に伝えられるものであれば、さっとご提案をして、よりクライアント企業様に即した調査ができていたのではないか。もし次回の機会をいただけるのなら、短時間でも満足してくださるご提案ができればと思っています。

ある1日のスケジュール

9:30

出社

メールやTODOリストの確認

10:00

集計会議

集計指示のスタッフと打ち合わせを行い、方向性を決める

12:00

ランチ

食事をとり、英気を養う。

13:00

画面確認

制作を依頼していた画面の文言や動作の確認を担当スタッフへ指示

14:30

クライアントと打ち合わせ

調査の日程や報告書の方向性をまとめる

17:00

見積書の提出

見積書を作成し、メールで提出する

18:00

報告会の準備

翌日の報告会に向けて、資料の整理および確認

19:00

帰宅

企業様のコンプライアンス・エンゲージメント調査という仕事は、企業のご担当者様と私たち研究員の関係性が非常に重要です。企業が抱える課題の解決につながる実情を、どこまで話していただけるかは、信頼関係の強さによって決まるものだと思います。私たちは研究員ではありますが、同時にお客様とやりとりを行う営業的な側面も持ち合わせています。そのため、ロジカルな分析力だけでなく、信頼関係をつくるための営業スキルも必要です。私は、信頼関係を構築する力がまだ充分ではありません。先輩方から学びつつ、腹を割って話せる関係性をつくれるように精進したいと思います。

学生の頃は、自分のダメなところを直したくなってしまうものだと思います。しかし、自分の弱みを、誰かに勝てるほどに強くするのは簡単ではありません。私は、強いところをさらに強く伸ばすべきだと思っています。皆さんが組織に属するのであれば、自分の弱みは他の誰かが補ってくれます。特に、JMARは強みを出しやすい環境です。手を挙げれば、挑戦する人の背中を押してくれる風土と、失敗をしてもフォローしてくださる先輩方がいます。弱みがあっても心配はいりません。尖った強みを、さらに鋭く尖らせる仕事場で、皆さんをお待ちしています。