PEOPLE6

「できる」と「やりたい」で、
誰かのために本気になろう。

社会イノベーション研究事業本部
地域政策研究部 研究員
2016年度 入社 D.M

PROFILE
大学院では経済学を専攻し、特に産業構造や経済波及効果を分析する「産業連関分析」について学んでいた。その知識を活かせる場所を探して、シンクタンクに辿りついた。数あるシンクタンクの中からJMARを選んだのは、現在の上司から仕事の内容や進め方を丁寧に説明してもらい、気軽に相談できる環境だと分かったことで、仕事をしている自分の姿がイメージできたからだという。

現在の仕事内容

私は、「条件不利地域」に関する調査、特に離島に関する調査を担当しています。離島ではどうしても海上輸送が必要となるため、追加で費用がかかり、結果として販売価格は本土よりも高くなってしまっています。私が調査をしているガソリンについては、こうした状況を改善するため、輸送コスト相当の補助が行われておりますので、その補助効果を明らかにするため、アンケート調査や現地調査を実施することで、適正な輸送コストを算出するとともに、離島の石油販売業の実態を発注者にきちんとお伝えできるように努めています。

お客様である行政機関の方に頼っていただけることにやりがいを感じています。例えば、調査に関連した副次的な課題について質問をいただいたり、検討中の新規事業について相談を受けたりすることも少なくありません。その際は、これまでに培ってきた知識からお答えするだけでなく、可能な範囲で調べてお答えするようにしています。私がシンクタンクを志望したのは、公共のために仕事をしたほうが、より広く社会貢献できるのではないかという理由もありました。だからこそ、こうして行政の方々からの相談にお答えできているのは、自分が望んでいた公共性の高い貢献につながっているのではないかと思っています。

離島の調査だけでなく、経済効果を測る調査を担当することもあるため、大学・大学院で学んだ経済学の知識をそのまま活かせています。また、調査依頼を受注する際は、行政からの公募に参加することが多いため、自分の専門知識を活かせる案件を選択できるというのも、仕事をしていてやりやすいと感じるところです。もちろん、専門外の案件を請け負うこともありますが、「できること」と「やりたいこと」を軸にして、案件を選べるのは、自分の性格に合っているのではないかとも感じています。

お客様とのエピソード

入社して4年目に担当した、企業立地促進事業についての調査が記憶に残っています。とある地方公共団体で実施された事業の経済波及効果を計測するとともに、実際に事業を使われた方々にヒアリング調査をし、次の事業に活かすというものだったのですが、はじめて一人で担当した案件でもありました。アンケートの実施やヒアリング調査、そして調査結果の取りまとめまで担当させていただきました。それまで苦手としていた交渉業務にも携わることで、お客様との調整を行う難しさと面白さを知るなど、自分が大きく成長できたと思えた印象深い一件です。

ある1日のスケジュール

9:00

出社

メールや新規案件の公募状況を確認

10:00

資料作成

当日の打合せに向けた資料を作成

12:00

ランチ

13:00

打合せ

15:00

帰社

打合せ記録の作成や指摘事項を修正

17:00

集計や分析作業

19:00

退社

入社前にやりたいと思っていたことを、充分に実現できていると思います。自分の知識を積極的に活かせる分野については、より集中的に取り組みながら、新たなアプローチもできるようになっていきたいです。一方で、段々と年次が上がり、担当する業務が定まってくると、どうしても仕事の手法が固まってしまい、「金太郎飴」のような仕事の仕方になりがちです。だからこそ、業務のプロセスを効率化したり、調査内容を積極的に提案したりなど、今までにない要素を取り込んでいきたいと思っています。

就職活動を振り返ってみると、やはり人生の中でも大きなイベントの一つだったと思います。多大な時間と労力を使うことになる時期ではありますが、自分が望んでいる仕事は何か、そして得意な分野は何か、そういった疑問を時間をとって考えられる時期でもあります。私は、これまでに学んできたことを基準にして、「できること」「やりたいこと」が実現可能な環境を選ぶことができました。もし、皆さんにとっての自己実現の場所がJMARなのであれば、一緒に仕事できることを心待ちにしています。