PEOPLE4

すべての経験は、
「心強い相談相手」であるため。

MDB事業本部
経営・マーケティング研究部 研究員
2020年度 中途入社 C.A

PROFILE
映画業界、マーケティングリサーチ、食品メーカーを転々とした後、JMARに転職。それまで調査会社の経験はあったものの、分析・報告書作成を専門的に深く携わったことはなかったが、面接の際に言われた「技術はあとからついてくるものだから、心配しなくて大丈夫です」という言葉によって背中を押され、入社を決意した。

現在の仕事内容

現在は、主に二つの業務を担当しています。一つ目は「生活者調査レポート」と呼んでいるもので、消費者の食事や健康、家事などの行動の実態と意識をまとめ、メーカーの方々に販売しています。このレポートは、メーカー様にて生活者を理解するための基礎情報としてお役立ていただいております。2つ目は「カスタムリサーチ」です。それぞれのお客様に合わせて調査を設計し、分析を行っています。たとえば、商品のリニューアルに際して、これまでのユーザーが離れてしまうのを防ぐために、味やパッケージの評価をしてもらい、ユーザーの意見を集めるといった調査を行います。また、カスタムリサーチでは、今後の事業の方向性にも関わるような相談を受けることもあります。

基本的には一人で作業をすることが多い職種ですが、私が担当する生活者調査レポートでは、チームを組んで調査の設計を考えることもあります。たとえば、調査したい分野に関連するクライアント様に声をかけ、アンケートに載せる質問内容のアドバイスをもらいながら、チームメンバーと企画を練っていきます。私は、自分のアイデアだけでは限界があると思っています。だからこそ、他人から刺激をもらい、よいアイデアが湧いてくるとワクワクすると同時に、大きなやりがいを感じます。特に、世の中にデータとして現れてはいないけれども、きっとクライアント様の役に立つデータが生まれるような質問案が浮かんできたときには、「これはいい調査になるかもしれない」という喜びを感じます。

私はいくつもの業界を渡り歩いてきましたが、これまでのどんな経験も、いまの自分を形づくっていると感じます。映画業界では、運営スタッフやお客様と関わることでコミュニケーションの取り方を学びました。以前のリサーチ会社にいた頃は、部署ごとに調査工程の役割がわかれていたため、関連部署と連携して業務を推進する力が身についたと思います。なかでも、メーカーにいた経験は非常に大きなものです。いまではリサーチャーとしてやりとりをするようになりましたが、メーカーの仕事の流れや背景、大変さを知っているからこそ、クライアント様のことを深くまで考えられていると感じます。100%相手のことを分かってあげられるような気持ちで、「社外にいる、心強い相談相手」でいられればと思います。

お客様とのエピソード

比較的最近のことですが、調査結果を報告するために、クライアント企業様の役員報告会に足を運んだことがあります。私の上司が重要な報告を行い、私も一部の報告をさせていただきました。そのとき、社長様が調査に関するご質問をされ、上司がそれに回答をしていたのですが、私も付け加えることがあると思い、回答させていただきました。しかし、私は社長様の質問の背景を汲み取れず、ずれた回答をしてしまいました。報告会が終わったあとに、上司からそのことを伝えられて、自分の洞察力が不十分だと感じ、まだまだ成長が必要だと感じました。一方で、自分が進んで回答をしたことへの驚きもありました。以前の私であれば、口を挟むことはしなかったと思います。役員報告会という緊張感のある場で、そのように発言できたことに、少しだけ自分の成長を感じることができました。

ある1日のスケジュール

9:45

出社

10:30

販促業務

「生活者調査レポート」の販促メルマガを作成。

12:15

ランチ

キッチンカーで購入したお昼を食べる

13:15

午後業務①修正

「生活者調査レポート」を修正

16:00

午後業務②クライアント様と調査のオリエン

調査の要望をうかがうためのオリエンを実施

19:30

帰宅

電車でYouTubeを見ながらのんびり帰宅

今後は、人の潜在的な意識に迫る「定性調査」のインタビュアーに挑戦してみたいと思っています。今後、AI技術の進化により、定量調査にAIが導入されることが予想されています。一方で、定性調査の対象となる人の潜在的な意識は、やはり人でないとわからないと思います。また、インタビューによって一般消費者の潜在意識に迫ることができると、思いもよらない気づきを得ることができ、クライアント企業様にとっても新しい発見を提供することができます。潜在意識に迫るためには、インタビューの腕を磨かなければなりませんが、JMARにはインタビューを練習するための環境があるのも、嬉しいところです。

「どんな仕事をしたいか」ではなく、「どう働きたいか」を考えてみてください。「○○がやりたいからこの会社を選んだ」という具体的な思いがあっても、経験の浅い時期にはなかなか実現することができません。だからこそ、「クライアントの役に立ちたい」「自分で新しいものを作りたい」といった「自分の仕事をどのように社会と接続させたいのか」を考えることをおすすめします。具体的な事業はすぐに実現できなくても、社会との関わり方であれば、新入社員として入ったばかりであってもすぐにやりがいを実感できるはずです。